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  中国人民抗日戦争紀念館                                                 
                         
日 中 戦 争 Ⅱ
 

  中華人民共和国
                                                                                 
    
     
               〈抗日戦争紀念館。入場者は少なかったが、私たちの日本人の入館は歓迎される。 2011 1 5 〉 
                                 
 
 
     〈入り口にある人民兵士の像に圧倒される〉   

 
              
 〈当時の発行物〉

 
  
 〈当時の村山首相が訪問し、その気持ちを書に記した〉 
 

 この記念館(紀念館〉は文字通り「抗日戦争」の歴史をつづった記念館として、盧溝橋事件直後に日本軍に占領された「宛平城」の中に建てられている。
 私は建物の前面に掲げられたこの「抗日」という大きな文字に目を奪われた。やはり「日本」に対する恨みが込められていると、感じないわけにいかない。
 1987年に開設され、幾度も改修工事が実施された。ときどきの指導者や国際情勢によって、展示内容も変化しているのであろう。2010年夏にも改修工事が終了したばかりであった。前回訪問した時は閉館時間が迫り、私は入場することができなかった。今回はリベンジとなった。

内部にはいずれも私たち日本人が忘れてはならないものが、中国側の視点から展示されている。真摯に受け止めなければならない。
 国民党に関するものが少ないことが気になるが、満州事変から日本降伏までの展示が続き、それらは見る者に強烈な印象を与える。
「偉大な勝利」と銘打ち、「戦争および世界反ファシズム戦争の勝利を記念する大型テーマ展覧」と詳記されている。つまりここは同時に江沢民が展開した中国の「愛国主義教育」の、重要な場所(愛国主義教育基地)ともなっていることに気が付く。
 残虐で悲惨な写真などは、予想していたよりも少ない印象を持った。江沢民から胡錦濤政権に代わり、過激なものがカットされ穏健で現実的になったということである。ただ韓国とは違い、日本語表記がなく理解しにくいものも多い。

開館して20年余り。村山富市元首相ら各国の要人を迎え、海外からも20万以上が来館しているらしい。200110月には、小泉純一郎が首相就任の半年後にここを訪問し哀悼の意を示している。
 南京事件をはじめ日本人には胸の痛い展示が続いたが、展示の最後には「村山談話」の村山富市首相が199553日にここを訪問しその時の感想として、「歴史を直視し日中友好永久の平和を祈る」と書いた書とその時の写真が掲げられている。
 また胡錦濤国家者席が
20085月に訪日し時の福田康夫首相と固い握手をしている写真を展示され、今後の日中関係の在り方を示唆していた。ここで、私は少しだけ安堵することができた。
  
  
紀念館への行き方
 地下鉄一号線を西に向かい「八角遊楽園」で下車(2元)。そこからタクシーで20元ほど。帰路は苑平古城の東側にあるバス停から、多くの路線バスが北京市中心部に出ている(3元)
     

                  
  
            村山富市の書は現在も評価されている〉                  〈胡錦濤と福田康夫の握手〉

  
          延安の大掛かりな展示〉〉               〈日本軍のトラック部隊を襲撃する展示も大掛かりだった〉

  
           紀念館前の広場〉                         〈紀念館は苑平古城の中にある〉

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