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   旅情報 新疆ウイグル自治区2011
                               

  
新疆ウイグル自治区                       
   
       
      〈どんなに疲れていても食べると元気がでる。カシュガル市国際バスターミナル前でウイグル人と食べる 2011 8 11 撮影〉
       
              
 

 
    〈このマークがないと外国人は泊まれない〉

  
     
〈寝台バス内部。狭いことになれると意外と快適

 
      〈最もポピュラーな「ラグメン」100円程度

 
   
 〈最も美味しいポロ。米は高価でこれで15元200円

 
  
 〈このように大鍋でたくので実に美味しい コルラで

 
  〈ラマダン明けが待ちきれず、室内での夕食が多かった

 
 
 ■ホテル

新疆ウイグル自治区では「外国人特殊時期」ということもあり、外国人の利用はかなり厳しく規制されていた。「招待所」はもちろんのこと「賓館」レベルも、ほとんどが宿泊を許可していないようである。今回はことごとく断られた。「渉外賓館」のマークが掲示されているところのみ利用できる不便さであった。

バスターミナルに隣接して作られている「交通賓館」にはこのマークがあり、今回コルラとホータンで「交通賓館」を利用した。カシュガル・ウルムチでは規制が特に厳しく、外国人は警備体制の整った高額のホテル〈3000円から4000円以上〉を利用せざるを得ないのが実情である。

 意外なことに遠く離れた上海でも、規制があった。1250円という低額ホテルを「アゴダ」を通じてネット予約していたが、当日ホテルに着くと宿泊を拒否されてしまった。フロントは「アゴダ」の存在も知らない様子であった。すでにネットで支払済のことを伝え、結果的に外国人を許可している「系列ホテル」に移り、追加料金なしで利用したが大雨の中苦労の連続であった。

 ■交通機関 

高速道路の整備が急速に進み、バス・乗合タクシー関しては大変便利になっている。時間の節約のために当初「乗合タクシー」を利用したが、①満席になるまで発車せず、必ずしも時間の節約にならない。②実際には、料金が路線バスの3倍程度と極めて高額。③長距離高速運転のため、運転手に命を預ける形になり危険性が高い。 などの理由で、その後「路線バス」に切り替えた。

 路線バスは、①時間がかかっても安全安心。②料金が安い。③昼間の便も長距離であれば大半が「寝台バス車両」を使用し、ゆったり足を伸ばせる。など、「執拗な公安の検問」を抜かせば意外と快適であった。

 この公安による検問が多く、先々で「身分証 シェンフンチョン」の提示を求められた。当初真面目にパスポート渡していたが、パスポートを必ずしも差し出す必要はない。私は、パスポートのカラーコピーで済ませるようにしたが、あくまで「身分証」で充分であるから、職場で発行されている「身分証明書」で十分で事足りる。むしろ職業が明確にわかり歓迎された。

 市内の路線バスは、料金が0.5元から1元〈約13円〉で、大変な廉価である。本数も多く、カシュガル・ホータンでは大変役立った。

 タクシーは、ガソリン価格の高騰のため、このバスと比べると割高である。メーターを使ってくれないタクシーは今や存在しないようで、騙しやインチキは感じなかった。

鉄道の切符は手に入るようであるが、Eチケットのようなものは存在せず、事前に手に入れることは難しい。カシュガル・ウルムチ間は、列車を諦め航空機を利用した。

格安航空券は、ネットで中国国内の業者から購入し、「Eチケット」の形で利用したが、申し分のないものであった。しかし、心配していた「便のキャンセル」にあってしまった。

 客が一定以上集まらなければ当日の便をキャンセルするという驚くべき方法があり、案の定私の予約便もキャンセルとなった。結果的にカシュガル空港で、5時間待たされることになった。親切にも当日日本の自宅にメールでその旨が伝えられたが、私の体は現地のカシュガルである。同日に便の乗り継ぎを予定することは、やはり避けるのが無難である。

 ■食事

 イスラムのラマザーンにぶつかり(今年は81日から一ヶ月)、漢族が営む飲食店以外は日中営業を停止していた。日没後の営業も、チェルチェンが午後920分ころから、カシュガルでは実に午後1020分〈北京時間〉以降という状況で大変に苦労した。

ちなみにカシュガルの夕食解禁時刻は89日北京時間2220分〈新疆時間2020分〉。8102218分、8112215分であった。

 12歳以上のウイグル族の人々は黙々と真夏のラマザーンを実行しており、頭の下がる思いであった。

アルコール類は、漢族の店で有れば容易に手に入った。瓶ビール3元、缶ビール350cc3元500cc4元程度である。ただ長距離バスにアルコール類の持ち込みは厳禁とされ、手荷物検査で没収のような形になり本当に驚ろかされた。

 ウイグル料理はメニューそのものは豊富ではないが、日本人好みとは言える。代表的な料理はまず「ラグメン」。うどんのような麺にトマト味の具をのせたもので、8元から10元ほど。二番手に「ツォオファン〈ポロ〉」、要するに炊き込みご飯のピラフである(10元から15)。日本人の私は米であるこのポロが一番食べたかったが意外と扱う店が少なく、わずか二度しか経験(いずれも朝食)できなかった。もっとも目にしたのはシシカバブーと涼粉(リャンフン)である。後者はトコロテンのようなものに具を混ぜたサラダのような代物である。「ナン」にもお世話になった。

 
    
       〈人気のリャンフン屋さん カシュガルで)                  〈上海での定食100円 ビール39円 〉

     
    
                  〈ウイグル人の基本はナンとシシカバブーである。チャルチェンのバスターミナルで〉  

                           
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